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簡単自作イーゼル! 材料費400円(100均品)でDIY製作に挑戦!

電飾スタンド看板にも使われる照明器具の寿命とは!?

販売、営業、宣伝、なにをするにも店舗やテナントに看板は欠かせません。

ただ、あれもこれもと計画なしに看板を設置してはお客様も迷ってしまいます。

手元にあるポスターをもう少し目立つところに掲示したい、コルクボードがあるからこれをうまく活用したい、そんなこともありましょう。

そうした時に活躍するのがイーゼルです。

移動も簡単、収納も簡単、掲示内容を替えるのだってボード次第で自在です。

なによりイーゼルスタンドはスマートでかっこいいのです。

たまに飲食店で椅子を使ってメニューを掲示しているお店があったりしますが、せっかくの看板ですからイーゼルを使ってみてはいかがでしょう。

そこまで云うならちょっと試してみたい、だけど予算がと仰る方、ご安心ください、簡単なイーゼルスタンドの作り方をご紹介いたします。

もちろん展示会にも使えます。

まずは試しに作ってみませんか。

前回好評だった自作看板

きっかけは前回の10月某日、前回ご紹介しました自作看板を展示会で使って頂いた会社の方とお会いする機会がありました。

■前回記事のご紹介

ひとしきり近況などをお話した後、話題は件の看板のことになりました。

良かった、とほめて頂いたことが嬉しくて、つい云ってしまったのです「いや、簡単に作れましたよ」と。

たしかに簡単ですし簡易ではあったのですが。

会社の方いわく「あれ、イーゼルにもなるんじゃない?」とご発言。

「まあ、そうですね」

「できるの?」

「ええ、できるんじゃないですか」

「じゃあ、やって」

思えば前回の自作看板のときも自覚はしておりました、自立看板を作るならイーゼルスタンドを作るほうが早いし便利なのではないかと。

展示会場でそうした話をした憶えもあります。

以降、こんな遣り取り。

「・・・今なんと」

「だから、つくって」

「えっと、これ、仕事じゃないですよね」

「違うよ」

「そう、ですか・・・わかりました」

何がわかったのか解りませんが、やりましょう、DIYイーゼル。

(会話部分は大幅に脚色しております)


100均で揃える自作イーゼルの材料

今回も材料探しは100円ショップ(100均)です。

自ら課した100均縛りには抗いません。

前回に引き続き脚に使用するのは園芸支柱です(2本で100円!)。

なんかもう、これを手にするだけで大切な何かに勝利した気分になります。

園芸支柱

全長120cm、直径1.1cmの金属スチール製でポリエチ皮膜。

元々屋外で使用する製品ですから強度も耐水性もバッチリです(たぶん)。

実は前回の残りが1本あるので購入は1セットだけで済むのですが、敬意を払って2セット購入。

もちろんイーゼルは3本脚なので2セット必要です。

残った1本は大事にとっておきましょう。

きっとまた何かの役に立つ日がくるはずです。

布団たたきにするも良し、アサガオを育てるもよし、イーゼルを二つ作って無駄をなくすもよしです。

ところで、イーゼルには、ボードを設置する際に下で支える部品が必要です。

木材を使うか、アングルを使うか、できれば耐水性のあるもの使いたいと店内を物色しながら想像を巡らせますが、いくつか商品を手にしてみても、いずれもいまひとつな感じです。

実のところ、どのようなパーツを使っても出来なくはないのですが、より簡単により安価に、かつ見た目もそこそこにといったバランスを考えるとピンとくるものがありません。

ひとまず店を出て少し離れたもう一軒の100円ショップに向かいます。

そのお店で見つけたのが、こちら。

「壁掛用7連フック」です(購入したのは100円ショップキャンドゥ)。

壁掛用7連フック

本来はキッチンなどで使うことを目的としているようですが、素材やサイズが今回の用途に合いそうです。

幅40cmですので、長さ120cmの園芸支柱で三脚を組んだ時の仕上がり具合を脳内でシミュレートするときれいな三角形ができます。

スチール製ですし強度もこれで補えます。

後は問題は三脚の頭頂部だけです。

三本まとめてワイヤーで固定しても良いのですが、それではちょっと面白味に欠けます。

強度的にはブロック状のものに脚を三本とも差し込むのが適していますし、木材であればそうした加工も容易です。

しかし、電動ドリルを使うような加工は「簡単さ」を標榜する趣旨と離れてしまいます。

誰でも失敗なく加工できて可能なら取り外しもできるような材料がないかしらと、そんなことを考ていたら目に入ったのがこちら、「指はさみ防止クッション」です(こちらも100円ショップキャンドゥ)。

指はさみ防止クッション

パッケージの品質表示によれば素材はEVA樹脂。

弾力性にすぐれ耐久性耐水性もよくマットなどに多く使われている素材です。

写真にあるように、ドアに取り付けて風などによる不意の遮蔽を防ぎ、子どもが扉に指をはさまないようにするのが本来の用途らしいです。

今回はこれを脚部の固定に使うことにします。

以上、購入品は3種4点、総額400円(税込432円)

そのほかに使用した材料は、針金ハンガーと固定用のワイヤーです。

ワイヤーは一般的な針金で大丈夫ですが、お手元に手頃なワイヤーがないようでしたら、こちらも100円ショップで購入できます。

針金ハンガーと固定用のワイヤー


加工・組立方法

材料が揃ったら加工です。

まずはEVA樹脂クッションに園芸支柱を挿し込むための穴をあけます。

EVA樹脂クッションは残念ながらカラーはこの緑色だけでした。

形状から察するに、たぶん四葉のクローバーを模した色なのでしょう。

本来のドア密閉防止の使い方では円を基調とした形状がクッション性をより高めるはずです。

もちろんEVA樹脂なのでカッターで形状加工もできるのですが今回はこのまま使います。

面倒くさい訳ではありません、念のため。

下図の位置にEVA樹脂の下部から錐でやや斜め上方に向かって左右2か所に穴をあけます。

EVA樹脂クッションに穴を開ける

3cmほど穴をあけたら一度抜き、錐の先端部分を使って入り口付近をやや広げるように削ります(広げすぎないように注意してください)。

ここに挿し込む園芸支柱の直径は1.1cmですが、同じ大きさにする必要はありません。

まったく狭すぎるくらいで大丈夫です。

少し広がったら試しに脚を挿し込みます。

EVA樹脂の弾力性を活かしてキュッと固定されるよう、ぐにゅぐにゅと押し込みます。

ぐにゅぐにゅです。

EVA樹脂クッションに支柱を固定する

EVA樹脂クッションと2本の脚が固定できたら、ボード支え用の壁掛フックを取り付けます。

本来は位置調整ができるようにしたいところですが、強度を考え定位置で固定してしまいます。

バランスを考慮し脚の末端から50cmのところで固定します。

ボード支え用の壁掛フックを取り付けます

固定にはワイヤを使います。

40cmほどに切ったワイヤで八の字を描くように縛ります。

写真のように上下2か所を左右の脚で水平になるようしっかり固定してください。

壁掛フックでボードの支え部分を製作

なんとも手作り感にあふれた仕上がりですが、ボードを置くと見えなくなるところですので、まあ良しとします。

後ろ脚を取り付ける前にニッパーで40cm程に切った針金ハンガーをT字になるようペンチで巻きつけます。

反対側の先端をペンチで折り返して壁掛フック中央に引っかかるようにしておきます。

針金ハンガーをT字になるようペンチで巻きつけます

EVA樹脂クッションの背面に、先程と同じようにこの後ろ脚を挿し込むための穴をあけます。

こちらも広げすぎないよう注意しながら入り口付近を削ります。

試しに挿し込んだ後は外れるかどうかも確かめてください。

樹脂に弾力性がありますので、すぽんと抜けるはずです。

クッションにイーゼルの後ろ脚を差し込みます


完成、自作イーゼルスタンド

こちらが完成した自作イーゼルスタンド。

自作イーゼルスタンド

手元にあったA2サイズのパネル(イレパネ)を設置してみるとこんな感じです。

パネルを設置したイーゼル

後ろ脚は取り外して収納できます。

パネル上部の固定が気になるようであれば、大型のクリップなどで挟んだり、ワイヤをL字にしてEVA樹脂に差し込むだけでも落下防止になるかと思います。

余裕があれば緑色の脚を白く塗装してみたり白色のビニルテープで巻いてみたらかわいいかもしれません。

ビニルテープで脚を装飾

EVA樹脂クッションが微妙に顔に見えてきたので、ついでにマジックで目を描いてみました。

クッションに目を描いてみる


以上「100円ショップ活用術~イーゼルスタンド編~」でした。

100円ショップの材料で手作りも良いけれど、見た目も機能もやっぱり専門の製品にはかないません。

格好よくて長く使えるしっかりしたイーゼルスタンドを、という方にはこちらを。

サインモールがしっかり良品を取り揃えております。

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