- 看板通販・製作のサインモール
- 看板ブログ
- 看板のデザイン
- 350dpi必要?看板制作の推奨解像度とは
350dpi必要?看板制作の推奨解像度とは
- 2014年06月25日 更新
- 看板のデザイン
看板のデータ作成をする際の画像解像度の設定で悩まれたことはないでしょうか?
印刷業では一般的に350dpiと言われる推奨画像解像度、看板制作の場合はどうなのでしょうか。
今回は、看板製作の際の画像解像度のお話です。
一般的に 解像度は、印刷所の入稿マニュアルなどにdpi(dot per inch)で表記されていますが、実際にAdobe Photoshopで解像度を設定する際は、ppi(pixcel per inch)で設定して行きます。dpiとppiは同じだと考えて問題ありません。看板の画像作成の際もこのppiの値を確認(変更)して作業します。
画像解像度とは
解像度(dpi)とは、1インチの中にどの程度のドットを表現するかを表す単位です。言うならば画像の綺麗さ、密度を表す単位となります。
数値が高ければ高いほど綺麗な画像ということになります。
また、数値が高いと言うことは、表現の密度が高いということなので、言い換えれば、より細部までの情報(データ)を持っているということになりますので、ファイルの容量が大きくなります。
ページ上部の画像は、擬似的に解像度が下がった場合の印刷仕上がりイメージをシミュレーションしています。
同じ画像でも解像度が低いとモザイク状になってしまいます。
いわゆる、画像が荒れてしまっている状態になってしまいます。
そうならないためにも、適切な解像度で画像を作成する必要があります。
では看板の場合、どの程度の解像度が必要なのでしょうか。
その前に印刷の際の一般的な解像度、350dpiについて考えてみましょう。
解像度350dpiが定番?
印刷業界でよく言われる推奨解像度350dpiは、印刷機の線数(スクリーン線数)175線の2倍の数値です。印刷業界では出力する印刷機の線数の2倍の数値が目安とされています。とりわけ、175線の印刷機が仕上がりとコストのバランスの取れた標準的な印刷機(印刷線数)だったために、350dpiが目安になっています。
例えば、写真集などのグラビア印刷ではもっと高い線数が使用されるため、より高い解像度の画像を用意する必要があります。
余談ですが、 昔は、新聞は一般的な印刷より解像度が低く、画像解像度もカラーで200dpi程度あればよかったのですが、今は印刷機の性能が上がり、毎日新聞のホームページではスクリーン線数がカラーで200線、モノクロで140線になっています。ということは解像度はその2倍なので、カラーで400dpi、モノクロで280dpi必要(推奨)ということになります。
話を元に戻しますが、 この一般的な印刷物の解像度350dpiは、人が手にとって至近距離で見るのに適した解像度になっています。 看板製作に必要な解像度を考える際に、媒体と読み手の距離を考慮に入れることも適切な看板製作に必要な要素になります。
離れたところから見る看板に手元で綺麗に見える350dpiの画像は必要ありません。解像度は高いことに越したことはないのですが、データ制作の際や入稿の際、印刷の時も不必要に重いデータは好まれません。
以下が一般的な看板製作における画像の推奨解像度の目安になります。
看板の種類別、推奨画像解像度
A型看板などのスタンド看板 | 200~250dpi |
---|---|
バナースタンド | 150~200dpi |
のぼり旗 | 100dpi程度 |
塔屋看板、野立て看板 | 100~150dpi程度 (距離にもよる) |
看板製作における解像度の考え方
商用印刷物の標準的な推奨解像度が350dpiなのに対し、A型看板の推奨解像度を200~250dpiとしたのは、A型看板は書物のように手元で見るものではなく、少し離れて見られることを想定しているからです。
A型看板のポスターを印刷する印刷機が特別により少ない解像度で綺麗に表示できるわけではありません。A型看板でも間近で見て綺麗に見せようと思うと、300dpi~350dpiなどの解像度が必要になります。(あった方がより綺麗に見えます)
重要なこと!
写真の解像度は、原寸サイズでの必要(推奨)解像度です。 高解像度の写真データでも拡大して使用すると解像度が落ちます。なので看板のデータ作成の際は、原寸で作成することをお勧め致します。
いかがでしたでしょうか。
今回は看板制作の際の写真の解像度について学びました。
年々、印刷機の性能が増し、より高い解像度の写真出力が可能になってきています。一方で、看板の場合は、チラシやポスターなどの紙媒体より大きなデータを作成する場面も多くなります。
次回は、写真のサイズと解像度の関係について学びたいと思います。
看板データの作成に関してご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。ご入稿前のデータチェックもさせていただきます。
ぜひ、写真を多用したグラフィカルな看板でアイキャッチと集客アップにお役立てください。
記事カテゴリ
- 看板デザイン デザインに関するトピック
- 看板 看板の使い方・豆知識
- A型看板 A型看板の豆知識
- バナースタンド バナースタンドの豆知識
- 電飾看板 電飾看板の豆知識
- 手作り看板 手作り看板の豆知識
- 安全用品 安全用品の使い方・豆知識
- のぼり旗 のぼり旗の使い方・豆知識
- ポスターフレーム ポスターフレームの使い方・豆知識
人気記事
- 目立つ看板を作るための配色って?補色を使ったデザインの作り方
- 看板の耐用年数は!? 法令耐用年数と看板の減価償却について解説!
- 知っていますか?車椅子マークの正しい意味と正式名称
- 20Wと40Wどっちが明るい?今さら聞けないワットと明るさの関係
- 自作看板!手作り・DIYで自分で看板を作る方法をご紹介 ~平板看板~
- どんな種類の看板があるの?用途によって看板をご紹介!
- 自作看板に挑戦! 100均でDIYする木製看板の作り方
- word(ワード)で看板のデザインを作るコツ
- 適切な大きさって?看板の文字の大きさ選び方テクニック
- 看板に使われる素材ってどんなのがあるの?